銀鼠の空の彼方の高野山 静謐の室 大師まします
照滴029
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要点
現代語訳
注釈
銀鼠の空:冬や薄明かりの空色。曇りや霧、あるいは夜明け前の静かで冷たい空の色。 静謐の室:静寂が満ちた部屋。修行の場、あるいは大師の瞑想の境地。
大師まします: 弘法大師(空海)が今もなお入定されている(生きている)と信じられている状態。 解説
深掘り_嵯峨
この歌は、仏の教えが過去の遺物ではなく、今も現前として生きているという強烈な信仰を示しており、その不滅の真理が、厳かで静かな空間の中に凝縮されていることを伝えています。